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神のみぞ知るセカイを人生の主軸、少年サンデーとアニメを人生の原動力としている人。
絵やSSもたまに書きますが、これは人生の潤滑油です。つまり、よくスベる。
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ここで終わるはずがないのに。
今週の神のみぞ知るセカイは166話「Absent Lovers」でした。ちひろの恋が大きなカーブを描き、ブーメラン状に桂馬くんのもとへ帰るお話でした……そして桂馬くんは、それを。
前回、歩美の思いを置き去りにしてちひろとエンディングへの階段を上っていく桂馬くん。しかし最後の最後で、ちひろに女神がいないことを確信します。最後の女神であるメリクリウスを探し出すために……すなわち高原歩美の愛を拡大させるために桂馬くんが行ったのは、天秤を傾けることでした。
ちひろから歩美へ。
まぁ―――、道徳的に考えれば、こんなことはわざわざ書き出して糾弾する必要すらないようなコトなんですよ。恋なんてのは自分の全身をかけてやるものなのに、半身乗り出して別の場所に飛び移るなんてのは……誰が許すはずもない「罪」です。ましてやちひろにここまでさせておいてね。それでも瞬時に「ルートを切り替える」と判断を下した桂馬くんに対して、ちょっと違和感みたいのも覚えましたが。ちひろは屋上から外を指差してキャンプファイアーの話をしつつ、横目で桂馬くんを見ているというのに―――桂馬くんは重なり合って目線が繋がれた状態にも関わらず、何を見ているんだ、と。ちゃんとかわいいちひろを見てあげなきゃダメだよ……前回の感想でも言いましたが、理屈を反り立てちゃいかんですよ。ちひろは恋をしに来ているのであって、女神だのメリクリウスだのが介入する隙間など、見て見ぬフリをしなければいけないのです。
なんてまあ、ちひろの初々しさに思いを馳せつつそう考えてみてもいいのですが。
桂馬くんについてもやっぱり考えなければいけないと思うのです。記憶がなくなっていないことを知り、不思議を通り越して不信感すら抱き始めた桂馬くんは今回、ちひろに色々と詰問しているのですが……探っているのかなあ、恋を。

「春ぐらいから気になっていた」とちひろに言われ、それは記憶うんぬんの前に攻略以前だろ、と混乱する桂馬くん。好きになるのには理屈と理由と成り行きが必要なんだと訴える桂馬くんですが、ちひろからは「理由なんていらない」と返されます。ううん、そうなんだよなぁ。よく言われますが、恋って「落ちるもの」なんですよ。登るものじゃなくてね。テストの点数なんてのは、上げるのは大変なのに下がるのはボケーッとしてればいいんですから、簡単なんですよ。そしてそうなるのに理屈はいらない。その落とし穴を自在に動かすのが落とし神だとしても、穴ってのは塞がないかぎりたくさんの人が落ち続けるものです。
そしてそれは、今の状況ではどうしたって否定しきれないものです。女神がいないことが確定し、記憶がなくなったことも決定事項となったちひろ。彼女は桂馬くんが好きで、ずっと前から好きで、落とし神さまが落とし穴をせっせと掘っている背後で彼の穴の中に落ちていて、今回ついに穴の中からラブコールを送ったわけです。例えそれが彼にとって解読不能なことだとしても、それは今ひとつの事実として存在しています。彼の前に。そして交わされたキスの後で、そんな桂木桂馬は何を思ったのでしょうか。
結論は分からずじまいのまま、桂馬くんはちひろを拒絶します。好きな訳がないと。現実女を好きになる訳がないと。こんなのはただのお遊びだと―――その先のルートはまさしく神のみぞ知る、ですが、この言葉はやっぱり言い聞かせていたもののような気もするんですよ……誰にと言われたらもちろん、自分自身に。
唱えてきた理屈が一気に卓袱台のように引っくり返され、無様に空転する様を見た桂馬くんは取り戻そうとしたのかもしれません。自分を、というより、落とし神を。彼の仕事は落とすことであり、落ちることではないのです。

たとえこれが、予期せぬ形で巡ってきたルートを補正するためだとしても、やっぱりちひろは可哀想ですよねぇ……ただ、たとえここから繋がるルートが次回のサンデー以降に持ち越されているとしても、無責任に、自分は一番可哀想なのは桂馬くんだと訴えたいのです。可哀想というよりかは、報われないというか、最も強さを必要とする場所に放り出されるのは、というか。
女神編だと少し緩和されていて寂しいのですが、やっぱり神のみという作品は「桂馬くんが磨り減る」というプロセスがないと物足りないですよ。桂馬くんとヒロインが二人三脚をしながらゴールを目指すお話も当然のごとく面白いですが、そうではなく、彼は応援する立場にいてほしいのです。一人で走りきったヒロインがみんなと勝利を喜ぶ姿を、遠目で見ていてほしいと思うのです。今回桂馬くんがちひろに辛さを与え、痛みを作ったとしても―――きっとそれは、ゴールへ送り出すための手法だと信じていたい。そのために桂馬くんはちひろを突き放し、現実をあざ笑う落とし神に成り上がったのではないでしょうか。二人三脚でゴールできないとなれば最終的にどちらかが傷つくしかない。報われるルートはちひろからすり抜けたのではなく、桂馬くんが手放したのです。確実に天秤を傾けるために。桂馬くんはそういう男でしたよ。
ちひろが可哀想な目にあったようにも見えますし、実際にそうなのですが、自分はそれほどちひろの恋の行方に不安はないのです。なぜなら今の悲惨な状況を先導しているのは、桂馬くんだから。ちひろと歩美が静かな場所で争いを繰り広げるよりも、彼が関わっているほうがよほど安心できますよ。
問題は、桂馬くん。桂馬くんが非情な選択をするときは大抵、何かを手に入れようとしているときです。何かを引き換えにして。
でもさあ!
その引換品はいつも、桂馬くんが支払ってるんですよ。ご多分に漏れず今回もきっとまた。それが主人公である理由と彼のカッコヨサを支えるものだとしても、割の合わないくらい不憫ですよねぇ。桂馬くんが代償を支払い始めたからこそ、今回の騒動は早めに決着がついてほしいものです……。

そんな事情を目の当たりにする歩美ですが、桂馬くんは彼女の存在に気づいているのでしょうか。気づいていないとすれば……あわわ。
今週のキスショット!

読んでいてドキッとさせられるような、ページを縦に2分割したキスシーン。桂馬くんのスイッチが入った要因とも考えられそうですが、う―――ん、キスした途端にモノローグをぶった切られると、読者の心拍数も上がりっぱなしですよ。危ない。
ちひろから歩美へ。
まぁ―――、道徳的に考えれば、こんなことはわざわざ書き出して糾弾する必要すらないようなコトなんですよ。恋なんてのは自分の全身をかけてやるものなのに、半身乗り出して別の場所に飛び移るなんてのは……誰が許すはずもない「罪」です。ましてやちひろにここまでさせておいてね。それでも瞬時に「ルートを切り替える」と判断を下した桂馬くんに対して、ちょっと違和感みたいのも覚えましたが。ちひろは屋上から外を指差してキャンプファイアーの話をしつつ、横目で桂馬くんを見ているというのに―――桂馬くんは重なり合って目線が繋がれた状態にも関わらず、何を見ているんだ、と。ちゃんとかわいいちひろを見てあげなきゃダメだよ……前回の感想でも言いましたが、理屈を反り立てちゃいかんですよ。ちひろは恋をしに来ているのであって、女神だのメリクリウスだのが介入する隙間など、見て見ぬフリをしなければいけないのです。
なんてまあ、ちひろの初々しさに思いを馳せつつそう考えてみてもいいのですが。
桂馬くんについてもやっぱり考えなければいけないと思うのです。記憶がなくなっていないことを知り、不思議を通り越して不信感すら抱き始めた桂馬くんは今回、ちひろに色々と詰問しているのですが……探っているのかなあ、恋を。
「春ぐらいから気になっていた」とちひろに言われ、それは記憶うんぬんの前に攻略以前だろ、と混乱する桂馬くん。好きになるのには理屈と理由と成り行きが必要なんだと訴える桂馬くんですが、ちひろからは「理由なんていらない」と返されます。ううん、そうなんだよなぁ。よく言われますが、恋って「落ちるもの」なんですよ。登るものじゃなくてね。テストの点数なんてのは、上げるのは大変なのに下がるのはボケーッとしてればいいんですから、簡単なんですよ。そしてそうなるのに理屈はいらない。その落とし穴を自在に動かすのが落とし神だとしても、穴ってのは塞がないかぎりたくさんの人が落ち続けるものです。
そしてそれは、今の状況ではどうしたって否定しきれないものです。女神がいないことが確定し、記憶がなくなったことも決定事項となったちひろ。彼女は桂馬くんが好きで、ずっと前から好きで、落とし神さまが落とし穴をせっせと掘っている背後で彼の穴の中に落ちていて、今回ついに穴の中からラブコールを送ったわけです。例えそれが彼にとって解読不能なことだとしても、それは今ひとつの事実として存在しています。彼の前に。そして交わされたキスの後で、そんな桂木桂馬は何を思ったのでしょうか。
結論は分からずじまいのまま、桂馬くんはちひろを拒絶します。好きな訳がないと。現実女を好きになる訳がないと。こんなのはただのお遊びだと―――その先のルートはまさしく神のみぞ知る、ですが、この言葉はやっぱり言い聞かせていたもののような気もするんですよ……誰にと言われたらもちろん、自分自身に。
唱えてきた理屈が一気に卓袱台のように引っくり返され、無様に空転する様を見た桂馬くんは取り戻そうとしたのかもしれません。自分を、というより、落とし神を。彼の仕事は落とすことであり、落ちることではないのです。
たとえこれが、予期せぬ形で巡ってきたルートを補正するためだとしても、やっぱりちひろは可哀想ですよねぇ……ただ、たとえここから繋がるルートが次回のサンデー以降に持ち越されているとしても、無責任に、自分は一番可哀想なのは桂馬くんだと訴えたいのです。可哀想というよりかは、報われないというか、最も強さを必要とする場所に放り出されるのは、というか。
女神編だと少し緩和されていて寂しいのですが、やっぱり神のみという作品は「桂馬くんが磨り減る」というプロセスがないと物足りないですよ。桂馬くんとヒロインが二人三脚をしながらゴールを目指すお話も当然のごとく面白いですが、そうではなく、彼は応援する立場にいてほしいのです。一人で走りきったヒロインがみんなと勝利を喜ぶ姿を、遠目で見ていてほしいと思うのです。今回桂馬くんがちひろに辛さを与え、痛みを作ったとしても―――きっとそれは、ゴールへ送り出すための手法だと信じていたい。そのために桂馬くんはちひろを突き放し、現実をあざ笑う落とし神に成り上がったのではないでしょうか。二人三脚でゴールできないとなれば最終的にどちらかが傷つくしかない。報われるルートはちひろからすり抜けたのではなく、桂馬くんが手放したのです。確実に天秤を傾けるために。桂馬くんはそういう男でしたよ。
ちひろが可哀想な目にあったようにも見えますし、実際にそうなのですが、自分はそれほどちひろの恋の行方に不安はないのです。なぜなら今の悲惨な状況を先導しているのは、桂馬くんだから。ちひろと歩美が静かな場所で争いを繰り広げるよりも、彼が関わっているほうがよほど安心できますよ。
問題は、桂馬くん。桂馬くんが非情な選択をするときは大抵、何かを手に入れようとしているときです。何かを引き換えにして。
でもさあ!
その引換品はいつも、桂馬くんが支払ってるんですよ。ご多分に漏れず今回もきっとまた。それが主人公である理由と彼のカッコヨサを支えるものだとしても、割の合わないくらい不憫ですよねぇ。桂馬くんが代償を支払い始めたからこそ、今回の騒動は早めに決着がついてほしいものです……。
そんな事情を目の当たりにする歩美ですが、桂馬くんは彼女の存在に気づいているのでしょうか。気づいていないとすれば……あわわ。
今週のキスショット!
読んでいてドキッとさせられるような、ページを縦に2分割したキスシーン。桂馬くんのスイッチが入った要因とも考えられそうですが、う―――ん、キスした途端にモノローグをぶった切られると、読者の心拍数も上がりっぱなしですよ。危ない。
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◆ 11/16 オリオンをなぞる(神のみぞ知るセカイ 166話感想)
桂馬が何を想い何を考えてあの答えを出したか・・・
それこそ「神のみぞ知る」でしょうね
でも、一個人の人としての桂馬の答えも欲しいわけですよ
それこそ「神のみぞ知る」でしょうね
でも、一個人の人としての桂馬の答えも欲しいわけですよ
Re:11/16 オリオンをなぞる(神のみぞ知るセカイ 166話感想)
今まで、桂馬くんはゲーム理論で物事を考えることで円滑に攻略を進めてきましたが、今回は理屈ですんなり通る事態ではないですからね。桂馬くん大丈夫でしょうか……。
Re:11/16 オリオンをなぞる(神のみぞ知るセカイ 166話感想)
時間がなくて簡単に描けるピックにしたんですが、自分でも「これはキツイなあ」とは思いました。でも、気に入ってます。
◆ 無題
おそらくここでは初コメです。
まあ、女神騒動に巻き込まないためとはいえ、ちひろが不憫過ぎるね。
ヴィンテージが舞島に集結してるし、史上最大級の駆け魂が入って再攻略することになりそうな気が……
そして何より、17巻収録分がここまでとか、単行本派の人が気の毒過ぎる。
まあ、女神騒動に巻き込まないためとはいえ、ちひろが不憫過ぎるね。
ヴィンテージが舞島に集結してるし、史上最大級の駆け魂が入って再攻略することになりそうな気が……
そして何より、17巻収録分がここまでとか、単行本派の人が気の毒過ぎる。
Re:無題
17巻収録分がここまでですか!すごいヒキですねぇ!
桂馬くんも歩美もちひろも、早くみんな笑顔になってほしいのですが……一筋縄にはいかなそうですよね。
桂馬くんも歩美もちひろも、早くみんな笑顔になってほしいのですが……一筋縄にはいかなそうですよね。
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