12/7 Pieces（神のみぞ知るセカイ 169話感想）

本でも読む？

今週の神のみぞ知るセカイは169話「淵」、学生たちの熱気を収束した舞校祭は、どうやら想像以上の大きなものを引き連れているようで……ということが発覚するお話でした。

前回、鮎川天理ちゃん（かわいい）によって心のラインにたまった汚れを拭き取った桂馬くん。羨ましい。そんな桂馬くんは今回、封じ込まれていた一つの扉の鍵を探しに行きます。

舞 島学園に隠された謎―――今週から始まった新たな流れは、なんか神のみっぽくなくていいですねぇ。神のみという作品は、たとえヴィンテージという広い組織 と陰謀が世界中を包み始めたとしても、女神という人知を超えた存在が軸になったとしても、最終的にはパーソナルな部分で物語が展開していたような気がする のですが。女神だのヴィンテージだの言っていても、結局は桂馬くんとヒロインのお話。残りの要素は勢いをつけるための翼にすぎない、みたいな。でも今回の 流れは、それとはちょっと逸脱した流れだと思うのです。桂馬くんが絡んでいるにも関わらず、裏筋のお話というのは珍しい。



神のみという作 品を拡張しつつ現れた今回の道は、ひっそりとあることを暗示しています。それが「新たなる女神」。「デメテル」と名がついたその存在は、偶像として舞島学 園にずっと佇んでいたものでした。桂馬くんの胸元にも。天理の胸元……にはいないか。6つの角からなる舞島学園の校章と「デメテル」、そしてこれまで出て きた6人の天界の女神たち。関係性がない、とは言い切りにくい感じですが。



それにしても、桂馬くんと栞というのは最高の索敵コンビですな。栞はスパロボで索敵・補給要因として先陣に出撃させたい。マルスを援護してやってくれ！
栞 も、昔と比べるとずいぶん普通に会話できるようになってますね。まあ、事務的な会話だけど。しかし、女神の存在が晴れた女の子たちは、桂馬くんのことをど う思っているのだろうか……やっぱり大好きなままなのかなぁ。女神が覚醒したキャラは登場頻度が減るのでいまいちよく分からないですが、マルスに替わって 歩美に話しかけさせる結のように、事態をわきまえて行動している可能性もありますが。まあ確かに、恋してる場合じゃないのよ。

しかし―――もう1人の女神の存在が示唆され始めたとなると、単純にもう1人、女神を持った女の子の枠も必要となってくるわけです。
誰だ。
ちひろか。

パッと思い浮かんだのはちひろ、ですな。可能性を探っていくとキリがないのでやめますが、歩美とちひろの関係に決着が着いていないままでの横道シフトですから……関係してくるのかな、と。



それにしても、ちひろ……7人目の女神がいるいないにしても、ちひろに記憶が残っていないのは確かですから。初めてじゃないのに「初めてだよ」と嘘をつくほどにちひろが技量を持っていれば別の話ですが、無理だろう。多分。
逆 にここでちひろに7人目が入って、こんな状況で記憶が戻ったり（結再攻略時のように）すると、アホみたいにめんどくさいことになりそうなんですが。それに キス寸前まで行ったちひろで、女神が眠ったままでいることもなさそうな気が。あれだけヘコんだ歩美にすらなんとか生き残ってるし……たとえ7人目がいると しても、ちひろにはいないのかなぁ。うーん、よー分からん。

7人目がいると仮定して、ちひろにいると仮定すると、記憶が戻っていないのは おかしい。戻っていたとすれば前夜祭での態度はおかしい。7人目がいないと仮定すれば今のまま。ちひろにいないと仮定すれば……むむむ。他の誰か、もしく は誰の中にもいないか。アポロとかのんの生死が確認できた以上、単純な戦力としての補給かなぁ。考えることが多くて楽しいっすね！

7人目 の女神の存在はイレギュラーですが、当然のごとく原作者にとっては予想済みのはず。きっと謎を紐解くピースはそこらじゅうに転がっているのだろうけど…… まあ、コナン読みながら真剣に犯人を考察する人はいないような気がするから、あとはコナンくんもとい桂馬くんに任せましょう。真実はいつもひとつ！女神は いつも6人！とは、限らないのでしょうかねえ（他人事）。

個人的には、7人目の女神がいよーが11人目のストライカーがいよーが、一番気 になるのはちひろの告白……の桂馬くんの受け取り方だったりして。理由を必要としない恋を桂馬くんは「ノイズ」と言いましたが、ノイズも一応は音なんだ と、確かに聴こえるものなんだと思ったりするのでしょうか。
その点に関しては、先週の神のみで天理とディアナも言ってはいるのですが。桂馬くんは いつの間にか「天理は自分のことが好き」ということを理解していましたが、いつしたんだろうなぁ。それともディアナの妄言として信用していないのだろう か。だからこそ「お前は『どうしたい』んだよ」と言ったのだろうか……ってそういうのは先週書けよ。



今回のちひろと歩美の姿は見ていて心 にクるものがありますね。学園祭なのになんてローテンション。エルシィに対して笑顔を作って接するちひろは、ちひろ攻略時に屋上でフられた後のちひろを彷 彿とさせる雰囲気ですよ。前々回で階段を降りる描写がシンクロしていたのと同じように、今回のちひろの態度もあのときと同じです。しかし、ちひろは吹っ切 れたりしていない……引きずっています。桂馬くんを。次の恋に移らない。痛みを抱えることも恋の醍醐味の一つ、なんて無責任に言ってみてもいいのですが、 やっぱり大丈夫？と声をかけたくなりますね。コミックス4巻のちひろ編では、それをやったのは桂馬くんなのですが。

一方で歩美は分かりや すく落ち込んでますね。いつも笑顔でいる歩美は、ちひろの告白に遭遇した後にも笑顔のお面をかぶって、それを貫いてきたのですが。やはり笑顔でなんかいら れない。でも歩美がこういう反応をするということは、ちひろを拒絶した桂馬くんを―――自分の方へ歩み寄ろうとしてきた桂馬くんを悩んでいる証ですよ。ち ひろの背中を叩いて、へそくりカロリーを提示して励ましたりしない。ちひろは何を掴めばいいのか分からないでいる感じですが、歩美はどこに足をつけたらい いのかで悩んでいるようですねぇ。落ちそうな歩美と、途中まで落ちたちひろ。助けてやってよ、桂馬くん。


そういえば、コミックス 15巻、12月16日発売ですね。表紙は月夜＆ウルカヌスということで、いやー綺麗な表紙！やっぱりカラーはいいなぁ。カラーといえば、今回の表紙が月ウ ルと踏んだ時点で「これでウルカヌスの色合いが分かる！」と思っていたのですが、赤が公式カラーということでいいのでしょうか。でも月と被ってるしな あ……と思っていたら、よく考えたら14巻の天理ディアナも紫色だった。あああアテにならん！昔は若木先生が更新するブログ記事でキャラクターのカラーも 確認していた訳ですが、最近は多忙でイラストもあまりないので……女神たちはさっぱり。まあブログで書かれていたとしても、天理みたいに「黒なのか、赤が かっているのか、青がかっているのか、紫なのか」分からないキャラもいるんですが！どれだよ！アニメ関連（次回予告イラスト、2期最終話）では黒、天理編 当時のブログイラストでは赤系、トランプ風カラーイラストでは青系、14巻では紫、ですよ。どれだよ！ということで、いつも天理の髪の毛は好きな色に染めてます。ボク色に染める。ステキ。

今回も特典付きということで、エルシィのフィギュアストラップが付属してきます。なんかツイッターだと、比較的穏やかな神のみクラスタさんたちが珍しく、こぞって、ハテナマークを浮かべて見ているような気がするのですが……まあ、ねんどろエルシィの出来が良すぎたよ！

エルシィはもともとへっぽこで落ちこぼれという設定である以上、こういうエルシィこそが真のエルシィだと思うんだ。ってすげー勝手なこと言ってるけど、買いますよ、限定版。ねんどろエルシィ買ってないし。


WEB サンデーでは、各店舗で買った場合に付属する特典メッセージペーパーの情報も公開されています。人が布団ですやすや眠っている間に、ツイッターのほうでは かのんと天理がペーパー権を投票で獲得したようで……しかも今回の天理ペーパーはアニメイトじゃないか！ゲーマーズじゃない！クリスマスプレゼント的な感 じで天理が包装されているので、アニメイトにそれを貰いに行こう。気分はサンタ！そのまま家にお持ち帰り！


今週の悪魔再臨！



久 しぶりのエルシィ登場。ラグを気にしないエルシィの存在感は、使われすぎて削られ曲がった神のみという作品を一瞬で矯正してくれるような気がしますね。桂 馬くんに気を遣ってなるべく交渉せず内側を汲み取って言葉をかける天理と、疲れを抱擁して丸めてゴミ箱に捨てて、キレイに水洗いしてくれるエルシィがいれ ば、回復要因はばっちりですな！