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神のみ・サンデーの感想ブログ。こっちはまじめ。
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神のみぞ知るセカイを人生の主軸、少年サンデーとアニメを人生の原動力としている人。
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私のお話をしましょう。

今週の神のみぞ知るセカイは149話「私について。」でした。2年半の間、神のみ内で圧倒的な人気を誇った栞。彼女の物語にいま一つのピリオドが打たれます。そして……。

 

栞について。
今週の神のみは、まあ、読んでいただけると分かるとは思いますが、非常に面白いつくりとなっていますね。前回の栞の内面描写も独創的ではありましたが、今回はまさに圧巻でした。漫画って本当になんでもできるんですねぇ……個人的な話になりますが、こういうアクティブさは本当に羨ましいですね!まさに飽くなき探求というか、3年間やってきた作品とは思えないなぁ。

今回の神のみは、まさに栞の「ラブレター」でした。これまでの栞再攻略感想でも何度も言ってきましたが、女神が宿った栞は非常に「恋」してます。まるで少女漫画のヒロインのように、色々なものに振り回されてる。ラブコメってのは一般的には主人公が振り回される場合が多い(結編なんかはまさにそう)ですが、そういう観点から見てもやっぱり栞再攻略の主人公は栞だったのかなーなんて思います。栞が内面を描かないとまったく話が動かない、もとい栞編として成り立たないせいもありますが、99パーセントヒロイン目線というのは素晴らしい!自分も少女漫画とか大好きな口ですからね。最近は読んでないですが……「私に××しなさい!」はちょっと読んだけど面白かったですな。遠山先生の絵柄が好きってのもありますが!

ともあれそういうこともあって、148~149話は非常に好きな回となりましたね!栞は初登場時から盛大に空回りするキャラで定着していましたが、彼女が「恋する少女」となったとたんにこれほどまで愛しいキャラになるとはビックリですね。でも、サンデー読んでてこんな展開に出会えるとも思ってませんでしたよ。漫画としても突飛な構成でしたが、なにより「少年漫画として」これはすごい。本当に少女漫画読みたくなってきましたもん。



まあ、構成としての凄さというのももちろんあるんですが、やっぱり今回は栞の告白がすばらしかったなぁ……と。前回、栞は自分の内側にいる存在と戦いを繰り広げました。カシラギ=もう一人の汐宮栞、ですね。もう一人の自分を相手に、栞は悪口を言って砂を盛り上げます。埋もれてなさいよ!と。埋めたカシラギから少しずつ自分の内側を掘られながらも、栞は結局自分との戦いに勝ちました。だからこそ、今回こうしてラブレターを書くことができているのでしょう。

でも、栞が乗り越えなければいけないのはそこではありません。自分との戦いに勝ち、自分と向き合うことができた。問題はその後―――ですよ。栞は最初に攻略されたときも、内弁慶さまと決死のバトルを繰り広げていました。そしてそこで勝つことができたとき、今度は、それを外の世界へと公開しなければいけないのです。



とは簡単に言いますが、栞にとって一番問題だったのがそれなのですよ。内側の自分をどのようにして外の世界へと放り込むか。内側にある思いをどのようにして外の世界へ伝えるか。それができなければ、いくら結論を出したところで、なにが変わるというわけでもないのです。

初めに攻略されたとき、栞は桂馬くんを求めていました。そしてそれを桂馬くんに伝えたとき、彼から帰ってきた返答は「拒否」でした。「栞は今本を守りたいのか?それとも外の世界からの逃げ場所を守りたいのか?」……これはまったくもって正論でして、栞の心を見事に抉ります。栞が本を求めていたのも、そして桂馬くんを求めていたのも、すべては自分の居場所を守るため。本と桂木桂馬に囲まれて生きていればきっと傷つくことはないから―――そう思った栞は彼を求めましたが、あっさりと却下されてしまいました。
その代わりに受け取ったものが「勇気」ですよ。誰かの何かの内側に篭るのではなく、外へと歩き出す勇気。桂馬くんからそれを貰った栞は、結果として一人で歩みだすことができました。

そして今回、栞は桂馬くんに恋をします。それは外へ歩き出す勇気とはまた違う「他人の内側へ踏み出す勇気」が必要となるんですよ。これはこれでヒジョーに難しい話ではあります。恋する気持ちを伝えたければ、今までよりももっと踏み込まなければいけない。すなわちさらなる勇気が必要……ということですよ。



栞は自分の気持ちを綴ったラブレターの中で、延々と本の話をします。今まで読んだ本の話です。この本はこうだった、あの本はああだった、こんな本がある、あんな本がある。

「本は私の空気…本があれば…私の世界はどこまでも広がる…」

そしてもう一つ、栞は他人の話をします。実は優しい委員長、ちょっと迷惑な下級生、そしてそれを取り巻く他人の話。あの人はああで、この人はこうで、あんな人がいて、こんな人がいる。

「人がいる図書館も悪くない……そう思える…」「私には仲間もいる」

栞の内側における「本」と「他人」は、こんなふうに変わってきていました。そこにはもう、最初に桂馬くんから一蹴された「逃げ場所を守る」という意味合いはどこにもなくて。様々な種類の本に楽しんだ記憶、色々な感性の人と触れ合った経験、そういったものがすべて、栞の新たな砦になっているのです。そしてそれはここを守るものではなく、栞の靴となり、一歩を踏み出す勇気となっているはずです。


本の話、他人の話、そこから綴られる自分の話。それを伝え終わった最後に、栞は小さくこう書きます。

「そして私は、桂木君が好きです。」



自分の内側を外の世界へ放り投げることに、栞は成功しました。それは桂馬くんが手を差し伸べて勇気を与えたからではなく、栞が本と他人と自分から、勇気を作り出すことができたからです。たとえ口下手のままであろうとも、栞の内側の世界はきっと大きく変化していたのでしょう。
そして、外の世界も、きっと。

それはまた、次のページから始まるのでしょう。



今週のひこ~



桂馬くんに見つかり、なんとか隠れる栞の女神ちゃん。栞も扱いやすいキャラではありますが、この娘はそれ以上なんだろうなぁ……ま、気が合いそうですね、栞と。二人であうあう言ってればいいと思うよぅ!

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◆ 無題
僕もこの回は、色んな意味で感動しました。
けいじゅ 2011/07/08(Fri)01:22:22 編集
◆ 無題
今回のトレフルさんの絵のかんじだと恐怖体験を話しそうで怖いです(ごめんなさい、失礼ですねm(_ _)m)



栞再攻略編感動のフィナーレでしたね


やっぱり、女の子が、問題を投げかけて、桂馬がカッコ良く解決するのが神のみだなと再認識しました


月夜と結は、トラブルの連続で、流されてばかりでしたからねぇ


桂馬が、女の子の問題を解決すると元気がもらえる


女神攻略もいいけど、通常攻略も再開して欲しいです


栞や栞の女神は、アポロと並ぶ癒し系成分ですね


見ていて読者をニヤニヤさせます


でも、そろそろ、かのん&アポロ復活してほしいです(この女神がメリクリウスであって欲しい)


舞高祭まで、後4日ですよ…
Airride 2011/07/08(Fri)22:24:28 編集
◆ 無題
見ている側も心のモヤモヤが取れたとでも言いますか……(*^^*)

最後の最後に自分の気持ちと真摯に向き合い、形はどうであれ、それを表現する事に成功した栞。

おそらく口下手で内向的な栞だからこそ成立したであろう独創的な内面表現のおかげもあり、前回攻略時とは比べ物にならないほど彼女に感情移入する事ができた気がします。事実、告白の文章を記した時の感慨深さは非常に大きいものでした。

さてさて、最後に出てきたひこ~な女神…本を持ってるところを見る限りおそらくミネルヴァなのでしょうね。(末っ子でしょうか?)…となると、いよいよ大詰め、一番難解な二人の調査へ進むわけです。

ただその前に、個人的には女神同士の絡み(マルスを除く)と、それに伴うヒロイン達の絡みも見てみたいですが…(天理と月夜に会いたいよぅ♪)
…まあ無理でしょうね(^^;)


歩美とちひろ、果たして女神はどちらの中に?
そしてへっぽこ悪魔の運命は!?(笑)
月夜の松 2011/07/10(Sun)21:08:17 編集
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