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管理人:とれふる
Pixiv
TINAMI
インタビューズ
神のみぞ知るセカイを人生の主軸、少年サンデーとアニメを人生の原動力としている人。
絵やSSもたまに書きますが、これは人生の潤滑油です。つまり、よくスベる。
ご意見・ご要望があれば studiotrefle0510☆gmail.com の方まで、☆を@に変換してお気軽にどうぞ。
鮎川天理さんからの求婚もお待ちしています。
今週のアニメ神のみぞ知るセカイは、FLAG 9.0「大きな壁の中と外」……あの文学少女がついにアニメ初登場です!
4人のヒロインたちのトリを飾ることになった汐宮 栞ですが、いやはや、相変わらずキャラが強い。栞のストーリーは原作でも人気が高いので、どうなるのかと思っていましたが……何ともいえぬ信頼感がありますね、彼女には!栞はゴールキーパー的存在ですよ。
栞に声を当てたのは、花澤香菜さんです。花澤さん自体がすでに強固な人気をお持ちの方で、栞もばっちりそれに後押しされていました。あの消え入りそうな絶妙な声は凄いですね。栞の声が花澤さん……というのはアニメが始まる前にも幾つものところで予測がなされてましたが、やっぱりその通りでピッタリでした。結局ヒロインは4人とも違和感が全くなかったなぁ……。
そしてこの栞、今回からすでにとてつもないセリフ量です。
ま、心の中でなんですが。
栞は一話目の放送からすでに人気が出てますが、花澤さんというアドバンテージ以外にも、やっぱりBパート冒頭の独白が効いてますね!
ペラペラペラペラと合間無く喋る栞でしたが、これ、可愛さの提示以外にもすごく役立っているのではないでしょうか?
かのん編の感想のときに少し言いましたが、漫画のままアニメにするとどーしてもすらすらっと流れてしまいます。だからかのん編は3話構成にして、かのんの内側までを時間をかけて掘り下げて行きました。結果、中川かのんというキャラクターを惜しみなく描けていたような気がします。ただ、それが栞編では、9話のみで8割がたやってのけてしまいましたね。倉田さん書下ろしのあの独白は、栞の性格や考えをすごく分かりやすく表現されてましたよ!というか、栞の本、ラブ!という気持ちがストレートに伝わってきました。他のキャラでもこういうのができればいいんですが……美生やかのんなんかは、早めにそれをやっちゃうとネタバレになっちゃいますからね。栞は分かりやすい娘ですよ、本当に。
そしてあの独白で、自分がアニメの栞編に対して抱いていた不安要素も吹き飛ばしてくれましたっ。
それが、いかにして饒舌さを表すか……です。
栞は心の中では、脳みそをフル回転させてとてつもない量の思考をしています。「無口なのに多言」という栞の最大の特徴を、原作では「フキダシ」で表現しています。「…………」という吹き出しがコマの中をせわしなく流れ、それが栞の雄弁さを表していました。でも、アニメではどうやってそれをするのか……。アニメの中でもフキダシが画面を覆いつくすシーンがありましたが、何度も何度もそれをやるわけにもいきませんしね。アニメでフキダシってイレギュラーな存在だし!
ただ、アニメでもその二面性がバッチリと表現されてました。その要素の一つが、あの独白です。
まるで小説をそのまま朗読したかのように繰り広げられるあの独白、ちょっとした鬼気がありましたよ!喋りすぎじゃないかい?ってくらい喋る喋る。
「すごく無口な娘でしたね……」
栞の饒舌さを、視聴者の誰もが強く感じる独白シーンの後のエルシィのセリフがこれです。栞の独白はあくまでモノローグですから、画面越しの第三者でしか栞の本性は知ることができません。……ただ、神様だけは違って。
「無口だけど、心の中では雄弁」という栞の本質を、ゲーム理論で一瞬にして掴み取る桂馬くん。こういうところが神のみを読んでいて一番面白い、と感じるところかもしれません。少女たちが隠している部分に、ピンポイントで手をのばすという桂馬くんの凄さが、より際立った気がしますね。もちろんエルシィの働きありきですが!栞が原作よりもずっと多くのセリフを喋っているのに、キャラが崩れるどころかより強固になっている気がします。
そしてもう一つの要素が、栞の二面性が「声」で表されていたところですかね~。
アニメの栞は、他人に喋っているときと、自分に話しかけているときがもはや別人です。かのんは独り言を思うときはテンションが低く、桂馬くんと接するときは過剰に高めのテンションでしたが、栞は全くの逆。自分の今までのイメージよりもちょっと抑揚が強い……というのが最初に聞いたときのイメージでしたが、栞はこのくらいでもいいのかもしれません。心の奥底では、ばかー、とか、死ぬれ、とか思っちゃうような子ですからね。栞は内側で感情が増幅されるというよりも、もともと複雑で大きい感情をうまく外側に出せない、っていう受け取り方でいいのかもしれません。
来週以降、どのようにして桂馬くんがそれを引っ張り出すのでしょうか……?
期待度が高まる栞編ですが、今回は栞以外にも注目すべき点がたくさんあって面白かったです。
まず、桂馬くんとエルシィのデコボココンビ。
「じゃあ神様はイマドキのパートナーですね♪」
エルシィもふてぶてしく(?)なってきたのか、桂馬くんともどんどん面白い掛け合いをするようになってきます。桂馬くんの凸はやたら鋭角で鋭いですが、エルシィはふにゃふにゃ、どこでも凹は自由自在!って感じで、うまく当てはまっているみたいですね。
桂馬くんの次元を違えたボケもしっかりとツッコめるようになってきましたね、エルシィ~。
原作を忠実再現した、かーみーのーみーアイキャッチ。
宣伝されているのはPFP用ソフト「かのんの挑戦状」です。……これ、どういうゲームなんでしょうかね?そして毎度のごとく、平成生まれには難解な神のみセンス。
そして、この図書委員さん。若木先生のブログでは、名前は藤井寺さんとなっています。EDの表記では図書委員長(やっぱり委員長だったのか!)となっている彼女ですが、なんと、声が野中藍さんですよ。めちゃくちゃかわいい声してるじゃないですか!いつもどおりの神のみの豪華キャストの延長線上か、それとも後に出てくるヒロインで役があり、ちょっとした遊び心で配役されたのか。どちらにしても、こういうちょっとしたサプライズは楽しいですね。
「はじめてのコボル語会話」……これは原作でもありましたね。
果たしてどのようにしてCOBOLで会話するのか。これは実際にあったらすごい興味あります。
個人的にツボなのはこれ!
新刊入荷案内……ということで、案内されている三種類の本。「光陽高校合戦絵巻」「聖結晶アルバトロス完結編」「恋して!?神様!!」……って、すげー図書館だな、おい!情報盗団とかもあったし、ここまで若木先生の作品が置いてあるって、すばらしい万能性ですね。しかもアルバはアルバでも、完結編!マジか!ユウキくんとユヒナの再戦とか超見てみたい!三つ目の聖結晶はどこに入るの!?土の破片が入った右手でフェルミノードを持つとどうなるの!?……ああ、やばい!本編の感想より長くなりそうなのでここで打ち止め!
次回予告!
FLAG.10.0「あたしの中の……」
本なんか現代じゃもう必要ない、なんて桂馬の発言で、大人しい栞がついに怒った!?そのおかげでやっと栞の気持ちを聞けた桂馬だけど、今度はなんだか図書館が騒がしくて…?
今まで栞を現実から守ってくれていた“紙の砦”にある変化が起ころうとしていた。
(アニメ公式サイトより)
今回の次回予告は著名なエ○ゲイラストレーターの西又さん。そういうゲームのイラストって、一目見ただけで分かる独特の雰囲気がありますが……個人的にはそのような雰囲気こそが好きですね。
9話の感想はこれにて終了です。読んでくれてありがろん~。
ふーたーつーのーこーころー、ひーとーつーかさーねてー。
本日、空のキャラソン発売日です!minori×天門×神のみのとなる名曲をぜひチェック!
そんな中、まだまだ驀進する今週の神のみぞ知るセカイは123話「Profect A」でした。
今週はやっぱり、あの子の再登場が見所です!

月夜きたぁ!桂馬くんの8人目の攻略相手であり、唯一の天文部員こと九条月夜がついに再登場しましたー。神のみヒロインの中で抜群に月夜のルックスは好きなんで、出てくるだけでも嬉しい!ゴスロリのキャラって数多くいるからこそ、密度だったり完成度が高くて素晴らしいっすね。
桂馬くんの怪しい言動に対して、月夜はまったくと言っていいほど動じません。「なにいってんのよアホ!」って攻撃するキャラは数多くいますが、こういう反応をするキャラは珍しい。灯も同じような無反応キャラでしたが、月夜はそれとは一味違うぜ!

再びベンチに敷物を敷いている……というところに違和を感じた桂馬くんに詰め寄られ、あたふたとする月夜。月夜は桂馬くんにズカズカと踏み込まれても、どうにかして平静を保とうとするところがかわいいですね。しかも、動揺しているのがみえみえ。


意味深(?)な月夜の発言。
敷物を敷きなおしたことといい、何かありそうな感じですね。
個人的には、月夜に女神がいて欲しいな~、とは思います。というより、月夜の私服が見てみたい!制服もすでに月夜アレンジでフリフリがいっぱいついていますが、私服だとどんな服を着てるんでしょうか?前述したとおり自分は月夜のキャラデザがすごい好きなので、そんな感じで色々な月夜も見てみたいと思っております。あとはまあ、桂馬くんに月夜をイジめてもらえば満足です(おい)。
あとはやっぱり、ルナを抱える月夜ですね。月夜としてはありふれたポーズですが、こういうのはかわいい。小さい女の子が大事なものをしっかりと持っている様は、見ていて癒されます!ましてやそれが人形ですからね……。ルナもさぞ居心地がいいことでしょう。足も復活してるし。
ちなみに。



四角関係は面倒くさいとか言っておきながら、今週の18ページだけで4人の女子(歩美、ちひろ、月夜、ハクア)から気になる目線を向けられている桂馬くん。いやもうホントに、何を言ってるんだいこの神は。

そして、次号……二年ぶりに彼女が登場。アニメ化記念の特別回でも頑なに表情を見せなかった彼女が、ついにこちらを向くということで。さてさてどーなる?
今週のウゴーッ!

あれだけ緻密に計画を練っているくせに、こういうピンチは勢いできりぬける桂馬くん。

天理のイラスト、新たに作ってみました。
前回pixivに投下したイラストの別塗りバージョンです。天理かわいいよ天理!
天理は、神のみの中でもっとも好きなキャラなんですよ。デザインもありますが、やっぱりその性格が好きな理由の最たるものですね。求めていないというか、一歩身を引いてしまうキャラが好きになりやすいのかもしれません。今期のアニメを見ていても、そう思います。

(神のみを抜くと)今期見ているアニメの中で一番好きなキャラが彼女、「FORTUNE ARTERIAL」の悠木陽菜ちゃんです。彼女はヤバイですよ!今期は俺妹、禁書、ヨスガだったりと魅力的な女性キャラが多く出演するアニメが多いですが、自分的にはぶっちぎって彼女ですね!
神のみでは他にも、小説版に登場する吉野麻美ちゃんも好きなんですが……麻美ちゃんと陽菜、そして天理に共通するところはというと……それはやっぱり「もう一人との関係性」でしょうっ。
三人とも、姉妹だったり憑依した女神だったりで、自分のことを(下手したら、自分よりも)よく知っている人が周りにいます。そしてその人は、彼女たちの恋愛を応援しているんですね。こういう構図が好き!FAでも少し前に、姉のかなでさんが陽菜と支倉くんをくっつけようとしてましたね。で、案の定陽菜は照れて、でもまんざらでもなさそうな表情をする。いいっすね!
でも、そういう立ち居地にいるキャラって、あんまり報われない。メインでその立ち居地ならまだしも、数あるサブの中でその場所にいると、姉妹ともどもメインヒロインに持っていかれてしまうような印象があります。……いや、それならまだいいかもしれません。前にアニメでですが「CLANNAD」を見たとき、渚でも杏でも智代でもことみでも風子でもなく、自分は椋ばっかり見てましたよ。出番すくねーよっ!と思いながら。そして結局、本筋では二人とも朋也くんにフられてしまうんですが……後に、「もうひとつの世界」として番外編が製作され、杏と椋にスポットが当たる話ができたんですよ!やったー!これで椋をもっと見れる!と、思っていたのですが……。
結果を言ってしまうと、朋也くんは杏と付き合って話が終わります。え、涼は?涼は……フラれて終わるんですね。おいおい、なんで二回もフラれるところを見なきゃあかんねん!しかも一回いい感じになって、その後姉に持ってかれるとか!
……ただ、面白かったです。「そういう三角関係」が好きなのかもしれませんね。はっきりとした結果は出て欲しいような、出て欲しくないような……。
ところがどっこい!小説版神のみでは、麻美ちゃんが報われるんですよ。応援してくれた妹の郁美ではなく、麻美ちゃんとエンディングを迎えています。これは素晴らしい。ただ、上のような三角関係にはもともとなってないからなぁ……。それに、当然ながらキスしたところで終わりだし!もどかしすぎる設定。
で、問題は天理とディアナですよ。桂馬くんをめぐるともはや四角形や五角形、角がありすぎて円に近い感じなってますが、人数が多くなってもこの部分は変わらないですよ。天理とディアナがもし同じ人を好きになったとき、天理はディアナのために遠慮し、ディアナは天理のために応援することになるような気がします。そうなったら完全にドロドロなストーリーですが、個人的にはここに決着をつけて欲しいなと思いますね。どちらが選ばれるとか、そういうのは抜きにしても。
天理や麻美ちゃん、陽菜みたいな、中心部から一歩引いた場所にいるキャラだからこそ幸せを掴んでほしいですね~。まあ主人公と結ばれなければ、自分が嫁にもらってやりますけどね!
な、なんというまとめ方……。
アニメ神のみ8話「Coupling with with with with」感想を。
今回はエルシィあわあわ、桂馬くんうわうわのインターバル回となってましたね!


原作で2話にわたって掲載された「ケーキ編」を、若木先生が主脚本となって書き直した今回は、いつもとは違った神のみの面白さがあったのではないでしょうか。
というわけで、エルシィのへっぽこさもいつもとは一線を画したものとなっています!


朝一で、桂馬くんから叱咤を受けるエルシィ。出た、自走式弁当!「生きてるから冷めない」というのもエッジのきいた説明ですが、この弁当はすごいっすね。エルシィはこれから先にも数々の地獄料理を作るんですが、一番印象的なのはこれかなぁ。だってこの弁当、どこを食べればいいのかが分からないんですもん!触手は地べたを走り回っているし……ま、まさか目を食べるの!?だって冷めないように生きてるから、あの目はこっちを向いてきますよ……。
カルチャーショック。


しかし、これでもエルシィの自慢の手料理。それを馬鹿にされたエルシィは、学校で机をドカドカ叩いて怒ります。これは高校生のする怒り方ではないですね。幼稚園児か!ちゃっかりと料理以外に掃除をアピールするエルシィもかわいいです。エルシィの純粋さに年中無休で苦労させられている桂馬くんですが、やっぱりエルシィはこういう純粋さ……もとい「何も考えてない」感が魅力の一つでしょうね!
ちひろも、阿澄さんの声がつくとすごい魅力的です。阿澄さんといわれてパッと思いつくのは、ひだまりスケッチのゆのみたいな内気キャラとか、あるいはけんぷファーの三琴、アマガミSSの美也みたいな天真爛漫なキャラの印象が強いんですが……ちひろもかなり良い感じですよ!阿澄さんの言う「死ね、ゴキブリー!」とか、早く聞きたくてしょうがない~!


個人的にツボだった、身代わりとなる風船エルシィ。これは商品化しないですかね?
空気が抜けてるのもかわいい。こういうところも、製作者にそっくりです。
そして、家庭科室でリベンジケーキの調理開始!
まず、砂糖を100グラムを用意します。
ケーキ作りは大変な作業ですから、こんなところでつまずいてはいられません。エルシィも一応自前の砂糖を用意していたようですね。料理が得意とあって、こういうところは抜け目ないです!すごいぞエルシィ!


…………。
抜け目は、抜け目はないんですけど……ね。
この砂糖も、「あー」って言うならもっとエルシィみたいにかわいく言えばいいのに、気だるそうに言うんですもん!目線が遥か遠くに向いてますよ?
ともあれ、100グラムを計量して次の作業へ。
続いては、卵!優秀なエルシィは、これまた自前のものを準備していたみたいですね。すごいぞエルシィ!


…………。
……これはレシピが悪い!確かになんの卵か書いてないですし、たとえ空飛ぶドラゴンが現れたとしても、企業に責任がある……はずです。
PL法を盾に暴れまわるマンドラゴンですが、砲撃を素早く避けるエルシィもたいしたものですね。
なんとかマンドラゴンからも逃げ出し、ついに本格的なケーキの調理を開始!BGMはエルシィの歌う「Oh まい☆GOD」となっているんですが、かな恵さんの声はかわいいですね。透き通っているというか、聞いていて癒される声です。大正野球娘のEDの「ユメ・ミル・ココロ」は当時から好きでしたよ!


そして、もう一歩で完成……と来たところで、なんと持ってきた卵が次々と羽化!家庭科室の中でなぜか妖怪大戦争が始まり、ケーキはいずこへ。
ケーキ完成間近で……っていうところまでは原作どおりなんですが、アニメでは結局ケーキを桂馬くんに渡せずに前編が終了します。
そして、後半は桂馬くん目線へ移行。
っていうか、児玉先生は個性が強すぎますよ!原作ではちょっと個性的な見た目をした先生だな~くらいの存在だったのに、なんだこの存在感は!先日若木先生のブログで行われた神のみキャラ(男性陣のみ)の人気投票でも、桂馬くんがいなかったとはいえ児玉先生は一位でしたからね。さすが一位。児玉先生は原作よりも嫌な先生度がアップしているにも関わらず、アニメのほうが個人的に好感度高いですよ。神のみの男性キャラ特有の不幸属性にもめげず、がんばってほしいですね。


桂馬くんも、そんな児玉先生からの嫌がらせにも(精神的には)くじけません。現実とゲームを一緒くたにする児玉先生に対して、桂馬くんが意地を見せるシーンですね。
神のみでは桂馬くんに同調するようなオタクキャラは出てきませんから、どうしたって桂馬くんは意見を否定される立場にあります。それでも決してくじけないって、結構難しいことだと思うんですよ。でも桂馬くんはそれを曲げたり、妥協したりしない……愛が強い男ですね、彼は。
ラブパワーでなんとか児玉先生を退け、帰宅した桂馬くん。玄関先で見つけたのは、「神にーさまへ」と書かれたエルシィのケーキでした。原作では努力を評価して男らしく食べた桂馬くんですが、アニメでは……食べるのか!?


「あーっ、時限イベントだーっ♪」
……あ、愛が、愛が強すぎる!
このシーンはかなり好きですね。この切り替えしも神様っぽいですが、なにより下野さんの声がすごくそれらしいかと。桂馬くんの声が下野さんと決まっていろんな意見が飛び交いましたが、自分は何の文句もないですね!このコロッと態度を変えた時の「気持ち悪さ」と、でもそれがゲームへの愛ゆえだという「純粋さ」がすごく伝わってくる声ですよ。神のみのキャスティングは何でこんな見事なんだろうなぁ……。


そして、最後には麻里さんの視点へ。
麻里さんも、言うまでもなくキャラが立ってますね~。原作でもいい意味で大人げない麻里さんですが、アニメになるとそれが増長されています!児玉先生にムキーッと怒ったり、お風呂で桂馬くんのことを慮るところも、無性にかわいらしさがありました。


もちろんお色気シーンもばっちり!
アニメ神のみの中で、誰よりも色気を振りまく麻里さん。ある意味、無害というか……なんというか……。でもこれなら、青少年育成条例やらには引っかかりませんよね。麻里さんバンザイ!
自分の家庭(と、貞操)は自分で守る、と進入した泥棒らしき人影に襲撃を仕掛ける麻里さん。しかし、それは愛する息子で……。
桂馬くんも日ごろから陸上部のキックや、元社長礼状のムチ攻撃と担任の教科書攻撃で鍛えられているおかげでなんとか無事で済みましたが……花瓶であんな思いっきり頭を殴られたら、もう今頃桂馬くんはあの世に行ってしまっていたでしょう。もしかしたら、二次元で舞い踊ってたりするかもしれませんけど。

ただ、倒れた桂馬くんの口元には生クリームが……この落とし神、またデレやがったよ!アニメでは陰で男らしさを見せようとしてますが、やはり最高のツンデレは桂馬くんでしたね。デレによる好感度アップを求めないっていうのはいいですよ!そして結局、その後もエルシィには厳しくあたる……男らしいというよりも、お兄さんらしい桂馬くんが見れましたね。
8話はインターバル回にも関わらず、作画監督さんが沢山いらっしゃいました。しかも、サブキャラクターデザインの川村敏江さんが作画監督協力&総作画監督として登場していて、すごくいいカットが多かったと思います。








もちろん、作画自体も完璧でしたね。マンドラゴンなんかいっぱいの迫力で動いてましたし!
そして何より特筆すべきが……

中央に座っている桂馬くんの二つ後ろに注目してください。か、彼女は……吉野麻美ちゃんじゃないか!小説版のメインヒロインの麻美ちゃんが、ついにアニメにも進出しましたっ!おめでとう麻美ちゃん、今夜はお赤飯だね!
次回予告!
FLAG 9.0「大きな壁の中と外」
ケーキを作れば大爆発!人間界の知識もてんでダメなエルシィに辟易した桂馬は、一般常識を勉強させようとエルシィを図書館へ。
膨大な蔵書数を誇る舞島学園の図書館、カッコイイ図鑑を見つけてはしゃぐエルシィだが、受付で図書委員の少女・汐宮栞に駆け魂の気配を発見!
とっても大人しくて無口な栞。仲良くなるどころか、おしゃべりするのも一苦労で……。(アニメ公式サイトより)
次回からは、花澤香菜さん演じる栞が満を持しての登場!原作でも人気の高いストーリーとあって、今から期待度が高まりますが……どうなる!?
アニメになり、ザクザクと新しい「神のみぞ知るセカイ」が発掘されていきますね。今回も色々なキャラにスポットを当てて、よりその世界が深まった気がします。やっぱり、アニメってすごい!
でも、何より新しい可能性を示唆し続けているのは……次回予告なのかもしれないですね。

へっぽこ悪魔エルシィ、本領発揮!骨の髄まで味わえ!
神のみぞ知るセカイ122話番外編、「コアクマのみぞ知るセカイ」の感想を。
読んでもらった方には分かると思いますが、今週の神のみぞ知るセカイは番外編ということで……悪魔エルシィが大活躍しております。
エルシィといえば、先日行われた人気投票の話は外せませんね!
11月19日~21日の三日間、若木先生のブログで開催された「神のみ女子キャラアンケート」……いやー、面白かったです!ツイッターではちょろっと言いましたが、投票というよりも「合戦」に近いアンケートになりましたね。手段を選ぶな!愛しのあの子をトップにするのだ!(もしくは、水着にするのだ!)というみなさんの愛が氾濫しまくった形でしたけど、こんなに盛り上がるアンケートっていうのも中々無いですよ?
個人的に、自分は三票全てを天理に捧げました!ディアナ神社へ奉納!最初に三票と言われたときは、おなじみのトップヒロインズ三人(天理、かのん、麻美ちゃん)に入れようかと思ったのですが……麻美ちゃん、ごめんなさい!でも麻美ちゃんって最初の候補になくて、その他だったんですよね。天理がいい感じに接戦してたので結局そっちに入れてしまいましたが……次回行われる時は麻美ちゃんも候補に入れるよう、このブログでも彼女のよさをアピールしていきたいです。桂馬くんへの思いを、本人や周りの人にではなく妹にだけひっそりと話す麻美ちゃんとか、可愛いですよね?麻美ちゃんと郁美の関係性は、ちょっと天理とディアナに似ているような部分もありますが。
ちなみに残りの一人・かのんは、自分が投票するまでもなくちゃっかり三位に入ってました。さすがスター。
これもツイッターでつぶやきましたが、この合戦、「人気」と「支持している人数」と「投票数」が三つとも全部イコールでつながらないんですよね。三票だから好きなんだけど入れられなかったとか、恐ろしい弾数を持ったジョーカーがいたりとか。だからこそ自分は合戦と呼んでいるんですけど、今回のアンケートの面白いところがまさにそこでしたね!
そして、コメント欄……これは全部のコメントをチェックしたかったくらい面白くて、そして投票した人の「神のみ愛」が一番率直に伝わってくる場所でした!三票だと少なくて票数と人気に差が出る、と言いましたが、逆に三票となると考え方が広がったという方もたくさんいたのではないでしょうか?キャラの魅力に関する話題って、感想記事とかだとストーリーの裏に埋もれがちなんですけど……今回は全てのキャラへの直接的なメッセージが見れてすごく良かったと思います。これ、神のみの最終回直後とかにやられたりしたら、自分は泣きながらコメント見ることになると思いますよ、絶対。それくらい愛情溢れるコメントで一杯でした。
そしてそんな中、見事一位を奪取したのがエルシィでした!エルシィは今までさんざ報われないキャラと言われていましたが、ついにここに来て花開きましたね。もちろんアニメ効果というのもあるとは思いますが、やっぱりそれこそエルシィの「愛され度」ではないかと。神のみに登場するキャラの中で、エルシィくらいみんなから愛されているキャラはいませんよ?確かにそれは一番ではなく、二番だったり、三番だったりするかもしれませんが、神のみの感想を見てきてエルシィに対する不満とか批判って見たことないですもん。三票制度+アニメ効果+愛情弾幕という環境はエルシィにピッタリみたいですね。なんにせよ、おめでとう!
人気合戦からくるエルシィ人気の波の中、今回の原作番外編はエルシィ回でした。波に乗っている悪魔エルシィがメインの上、ストーリー展開にはかのんもからんでいる……という、神のみの人気の波においてもタイミングばっちりの回でしたが……今まで重い展開が続いていた中で、これはいい息抜きになります!感想を書くほうとしても、こういう純粋にニヤニヤしながら読めるストーリーの方が書いてても楽しいですよ。
転びそうになるのをふんばったエルシィ。エライゾ!
しかしエルシィ、さりげなく「いつもの私ならコケてた」みたいな事を言っているんですが……念のため言っておくと、エルシィは別に上げ底靴を履いているわけでもなんでもありません。
ちなみに、「いつもの私ならコケてた」というセリフを普通にスルーしてしまった自分にも驚きましたよ。普通に納得しちゃってましたね。
エルシィへのがんばったで賞プレゼント案①……底がゴム製の靴
続いて、バラエティー番組でのクイズで珍回答を続出するエルシィ。エルシィって、決して頭が回らないわけではないと思うんですよね。ただちょっと回りが複雑というか、あんまり回しているとそのせいで自分が酔っちゃう……みたいな、うまく自分のエネルギーを制御できていないキャラな気がします。だからこそ桂馬くんが引っ張ってあげる必要があるんですが、今回はマネージャーさんがうまくエルシィをリードしてましたね。この二人、何気にいいコンビかもしれないぞ。
エルシィへのがんばったで賞プレゼント案②……酔いをとめる梅干し
時をかける悪魔。
かのんの仕事にも、きちんと(?)対応できているエルシィ。アイドルの仕事って意外と受動的で、一応作られた「やるべきこと」に沿って進行していく仕事が多そうですね。おかげでエルシィもばっちり(?)こなせています。自分から何かしろ、と言われると消防車を探し出すエルシィですが、何かしていろといわれればそれはしっかりと遵守しますからね。
そんなエルシィも仕事の合間を縫って、桂木家に帰郷します。帰宅早々おそうじおそうじ!このエルシィはぶっちぎって微笑ましいですね~。ホントに何も考えないで、キャッキャ騒いでる小学生みたいですよ。心が和みます。ここまで快活に「れれれのれ~」なんて言ってるキャラは古今東西津々浦々探してもそうそういないですよ?
そして伝説の料理も展開。
エルシィがストーリー上で、ちょっと日陰に立ち気味な理由は上記したその「受動性」だと思うんですよ。桂馬くんの○○してこい、という命令にすぐ了解です~って飛んでってしまいますからね。一方エルシィは、料理や掃除においてものすごく能動的に動きます。はい、PFP洗います!はい、お料理作ります!そしてそういう能動的なエルシィは、十中八九桂馬くんからは迷惑がられるのだった……トホホ。
エルシィへのがんばったで賞プレゼント案③……やりがいのあるお仕事
こういうエルシィ回を見るといつも思いますが、エルシィはすごいがんばり屋なんですよね。だからこそ、読者の誰も彼もがエルシィを憎めない。それはきっと桂馬くんでも同じですよ。いくら人気が出ても、そして逆に出なくても、エルシィはいつまでもこのままでいて欲しいですね。
その他、小ネタについて。
今回掲載された神のみのすぐ後に、コロコロコミックから出張掲載された「ペンギンの問題」がセンターカラーで掲載されているんですが……そのカラーページに、桂馬ペンギンが!
この桂馬くんベッカム、キツイ毒舌吐きそうな感じがプンプンしますねっ。
そして次号のサンデーは、新年一号……しかも、神のみ表紙&特別ふろくとしてクリアファイル付属という特別号デス!
ちなみに、かのんに扮したエルシィのことが本誌では「ブラックかのん」と呼ばれていました。
もともとあった物のアナザータイプができたときに、名称の頭に「ブラック」と付けるのはよくある現象ですが、個人的にはブラック○○と言われるとブラックゲッターを想像してしまいますね!でも元となったかのんがピンク色と想定すると、ブラックゲッターというよりブラックサレナかな?ユーゲットバーニング!
人気投票もあり、世の中かのんブーム……ということで、せっかくですからかのん情報を。
まずは、12月4日に行われるライブです。
中川かのんデビューイベント 12月4日(土)
13:30開場 14:00開演/
場所 秋葉原 UDX 2階 『AKIBA SQUARE』にて
出演:中川かのん役:東山奈央
入場:無料
【ご来場者特典】かのんカンバッチ
となっております!
東山さんの初ライブとなるこのイベント、ぜひ行きたいんですが……予定がつくか!?
どうせなので、感想記事タイトルの話も!
原作「神のみぞ知るセカイ」114話~119話とアニメ5話~7話の感想記事において、自分は正しいサブタイトルとは別のタイトルで感想記事を書いていたんですが……ゼロから考え出すのは骨が折れる作業ですので、「縛り」を決めておいたんですね。
分かっていた人いたかなぁ……?(以下そのリスト。リンク先、原作記事は特にネタバレ注意)
9/22 幸せの三日月(神のみぞ知るセカイ 114話感想)
10/1 エンド・イグジット(神のみぞ知るセカイ 115話感想)
10/6 全てを君に (神のみぞ知るセカイ 116話感想)
10/14 MAIDENs DISCO(神のみぞ知るセカイ 117話感想)
10/21 JESUS-TODAY(神のみぞ知るセカイ 118話感想)
10/27 コイビトミックス(神のみぞ知るセカイ 119話感想)
11/4 恋愛式長距離射撃砲(神のみぞ知るセカイ FLAG.5.0感想)
11/12 LOVE CALL(神のみぞ知るセカイ FLAG.6.0感想)
11/18 とめどない輝き(神のみぞ知るセカイ FLAG 7.0感想)
答えを言うと、これ全部「かのんの持ち歌のタイトルをもじったもの」なんですよね。原作やアニメの中で出てきたおなじみの曲もあれば、未登場の曲もあります。
未登場の曲はすべて、2008年6月12日の若木先生のブログの記事を参考にしていまして。3月3日に発売となるアルバムも、もしかしたらこの曲順どおりに発売される可能性もあるかもしれませんね。らぶこーるが最後にあったり、ハッピークレセントが入ってないあたり怪しいですね!
元ネタ陣~。
ハッピークレセント
End Exit
ALL 4 YOU
乙女 DISCO 80s
YES-TODAY
MAID IN my room(KOIBITO Mixxxxxxx)
LOVE KANON
らぶこーる
KIRAKIRUSH!
最後の「KIRAKIRUSH!」は曲名ではなく、アルバムの名前ですね。そこから「とめどない輝き」っていうのはものすご~い意訳ですが、個人的には気に入っております。というかこの「かのん曲しばり」っていうのが、思った以上にうまくいきましたね。「YES-TODAY」はどうしてもそれらしくもじれなかったんですが、ちょうどディアナが女神の話をしていて……じゃあイエスはイエスでも、キリストのほうのイエスにしちゃおう!ということで「JESES-TODAY」に。面白かったなぁ。
「全てを君に」も引き締まった感じのタイトルなので、ここぞ!という時に使いました。まあ、何人の方が気づいたかは分かりかねますが……。
ツイッター新壁紙となったかのん。この前の奴は不完全燃焼だったので、ちょっと安心。色もアニメ絵から貰ってきたので結構こってりとした塗りになってると思うんですが、淡くてふわふわ~っとしたような塗りよりも、自分はこういう方が好きですね。だって、塗るの楽なんですもん(笑)。
心はあなたに続いてる
今すぐ会いたい、感じたい、ぬくもりを
世界が満たされる、光で
どこにいても感じるよ、声を
私のラブコール、あなたに……
アニメ神のみぞ知るセカイ、その可能性が無限に広がった瞬間でした。
FLAG.7.0「Shining Star」の感想を。
自分は原作漫画の方もチェックしているんですが、2年半もの間続いている連載の中で一番思い出深い回が、この回です。理由は単純、かのんが好きなんですよ。
デザインだったり、振る舞いだったりもしますが、自分がかのんを数あるキャラの中で「好きだ」と豪語しているのはこの回が原因です。かのん編の終わり方が好きでしょうがないんですよね。そして今回、それがアニメになるにいたって……どこまで原作を越えてくるかと期待していたんですが……上を行き過ぎた感じがします。
最後に流れた「らぶこーる」と「ハッピークレセント」での圧倒的な感動ももちろんその要因のひとつですが、個人的には感動の内容以上に、アニメ神のみの「原作を踏襲しつつ、改変し、越える」という意気込みとその結果こそが凄いと感じた一番の要因かもしれません。
見ていただいた人は知っていると思いますが、かのん編は3話構成となっています。OPEDを省けば1話20分程度なので、3話で一時間かけた計算ですね。原作では18ページ×4話=72ページで作られているかのん編ですから、62ページ構成をアニメ1話で完結した歩美編と比べると、恐ろしく余裕のあるスケジュールですが……この割り当てこそかのん編の特筆すべきところでしょう。
神のみという作品は、攻略回では基本的にほとんど「桂馬くん目線」で展開が進んでいきます。もちろんヒロインたちの心の中のみが描かれているシーンもありますが、それはほとんど桂馬くんの理屈の裏づけに用いられます。神のみはまず桂馬くんが女子にイベントを仕掛けていくわけですが、桂馬くんに素直に反応を示さないヒロインが大多数です。そこでヒロインの心情を映したシーンがカットインされることによって、読者が「桂馬くんが予想した反応」を実際にそのヒロインでチェックすることができ、さすが落とし神さま……と感心するということの繰り返しが多いですね。
15分ほどで歩美を攻略できるのも、「ヒロインの感情シーンが必要最低限ですむ」というのが大きな理由ではないでしょうか。そしてそれも、決断力が強すぎる桂馬くんがビシビシと攻略を進めていっているおかげです。
けれど、アニメのかのん編は違いました。
3話構成で放送されるとなれば、原作どおりにアニメにしていけば丸々1話分ぐらい空いてしまうのではないでしょうか。では、代わりにその時間には何が挿入されたのか……といわれれば、それは「かのんの掘り下げ」です。Citoronを筆頭としたかのんの過去話だけでなく、アイドルとしての生活や心のスキマについても、時間をかけてザクザク開拓していました。
めまぐるしく動いていくアニメの中では原作どおりに進めていくと、どうしてもそのキャラの掘り下げが十分にできないというのがあります。漫画ではかわいいと思ったシーンをずっと眺めていられますが、アニメではタイミングが過ぎればもう別のシーンに流れていってしまいますしね。
ですから今回、多少のスピード感を犠牲にしてでもキャラの魅力を十二分に放送したのはすごく良かったと思いますよ。これはまああくまでも個人の感想ですが、アニメのかのん編は桂馬くん目線ではなく、かのん目線でもあった作品だったと思います。
この流れは空編でもありましたよね。空は原作ではその感情のなさがループの非常さを感じるひとつになっていましたが、アニメではしっかりと感情が描かれていてまた別の悲しさを表していましたし。
ただ、そうなると一つ問題点が浮上してきてしまう。それが、原作のかのん編の終わり方……あの空しさをどうやって表現するか、です。
原作の終わり方は、桂馬くんの「かのんはもうアイドルじゃない、自ら輝くスターになったんだ」というシーンで終了します。これがまた泣けるんですが、この感動は桂馬くん目線で終了しないと生まれないんですよ。最後がかのんの歌だったり、その後にCパートが入るとなると成立しない……。
自分は、ここが上手くシフトされているように感じました。原作にある、かのんが遠い存在になったけれど、自ら輝けるスターになってよかったね~ホロリ。というの感動が、どちらかというと「娘が嫁にいったお父さん」のような感情に移行しているような気がしましたね。美生編みたいな終わりかたです。
でもかのん編は、別れありきのストーリーだと思うんですよ。喜び>悲しみみたいなのじゃなく、悲しみ>喜びでいいと思うんですよ。
では、かのん編の感動をアニメ編ではどのようにして上手く補完したのか。それに必要なものこそが、一見ネックになっている「かのん目線」で進むストーリーの存在ではないでしょうか。
原作の終わり方では、桂馬くんは愛ゆえの別れに悲しみます。それがかのん目線で進むと逆になる……ということは、ありません。その理由は簡単、記憶が消えているからなんですよね……。スターにはなれたけど、桂馬くんはいない……という風にはなりませんよ。
ただし。
かのん編ラストのライブでかのんは、「らぶこーる」を歌いながら桂馬くんのことを一瞬思い出します。アニメで女神設定があるかどうかはあくまでも未定ですので、これも完全な思い出しではないかもしれません。長瀬先生のときみたいに顔は思い出せない……みたいなものかも。
ともあれ、これこそがかのん編の「補完」です。かのんも、不完全かもしれないけれどまだ桂馬くん(あるいは、自分を助けてくれた誰か)を思っていてくれている。原作では描写されなかった「両者の思いあい」が完成しているんですね。これができたのはやっぱり、かのん目線でのストーリーがあったからです。原作では本筋のストーリーは桂馬くん目線で、おまけ漫画でのみヒロイン目線でストーリーが描かれます。そしてそれは攻略後のヒロインたちであり、おまけ漫画を読んでこそヒロインのストーリーが完結する……というのもよくありますよね。唯一攻略の本筋がヒロイン目線で描かれたみなみ編も、キスの後は桂馬くん目線でしたし。
アニメで再構築するにいたって、その混同しないはずの二つのストーリーが同じ軸上に重なることができたんだと思います。これこそが、自分の言いたい「原作を踏襲しつつ、改変し、越える」というものです。ヒロインの要素を盛り込んでキャラを立たせつつ、より感動に拍車をかける……かのんのアニメは桂馬くんのセリフでEDに入らないと、絶対に満足できないと思っていましたが。やられましたね……。
攻略後、歩美と美生が原作でもはっきりと桂馬くんに何かを感じているにも関わらず、かのんはキスして別れを告げた後はそういったものを全く示さずにフェードアウトしていきました。あのデレデレなかのんがですよ。それが自分にはとてもショックで、悲しくて。でもそれは、それぞれがそれぞれのことをを思った故の結果で、立派なスターになれたから……っていう、もどかしさがどのストーリーよりも強い。だから自分はかのん編が好きなんです。神のみ特有の攻略後の空しさが一番顕著だったから。
キスして別れた後もかのんが一人なのは、忘れたからという理由だけではなかった……今回それがわかって、涙腺が緩みました。かのん編はもしかしたら悲しみ>喜びなんかではなく、喜び>悲しみのストーリーだったのかもしれません。アニメにならなかったら、気づけませんでしたね。
次回予告!
FLAG 8.0 Coupling with with with with
神にーさまのため自慢の料理を振舞うエルシィ、だけど桂馬にはいつも不評。
今回も奇妙な“自走”する弁当を作り、こっぴどく怒られるはめに…。
盛大にヘコんだエルシィだが、ちひろのアドバイスでリベンジを決意!
いちごのショートケーキを作るため、彼女が取り出したのは、地獄の砂糖に
色とりどりの卵。その中には……。原作・若木民喜先生の脚本によるエピソード!! (アニメ公式サイトより)
かのんはスターになったけれど、遠くに行ってしまったけれど、つながりが切れたなんてことは絶対にないですよ。
どこにいても心は続いていて、ラブコールはきっと届くはずですから。