02 | 2025/03 | 04 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 31 |
管理人:とれふる
Pixiv
TINAMI
インタビューズ
神のみぞ知るセカイを人生の主軸、少年サンデーとアニメを人生の原動力としている人。
絵やSSもたまに書きますが、これは人生の潤滑油です。つまり、よくスベる。
ご意見・ご要望があれば studiotrefle0510☆gmail.com の方まで、☆を@に変換してお気軽にどうぞ。
鮎川天理さんからの求婚もお待ちしています。
シモーネ参上!
今週の神のみぞ知るセカイは131話「同時多発的展開」でした。幾重にも交差する世界の中で、少しずつ見えてくるものが出てきたお話でしたね。
前回、突然やってきたフィオーレをかのんを刺した「ヴィンテージ」だとして拘留した桂馬くんでしたが、今回はフィオーレに対する取調べから始まります。
桂馬くんは既にフィオーレ=ヴィンテージ、という公式が頭の中にできあがっているため、手段を選ばずに取り調べを続けています……が、ハクアとノーラは乗り気ではないみたいですね。
ノーラいわくフィオーレは「旧家のお嬢」で、同時に超優等生でもあるらしいのですが。桂馬くんはそんなことは露知らず糾弾を続けます。
しかし、その荒唐無稽に見える理屈も実は正解で……読者の期待と予想を裏切らない洞察力をいかんなく発揮してますね、桂馬くんは!
一方、フィオーレは桂馬の問いかけに対してポツリと「どうしてよ、私は何も悪いことしてないのに……」とつぶやきます。これはフィオーレの本心……でしょうね。フィオーレもハクアと同じように、優秀でいたいという気持ちから一連の行動を起こしているように思われますが、根本的な部分では微妙に差異があるみたいですね。
ハクアは優秀だった自分を守るためについていた「嘘」にさんざん悩まされていましたが、フィオーレはどうも違うようで。フィオーレは今も一番を目指してもがいている最中なんでしょう……だとしても、それで人を傷つけてしまってもいいのか……ある意味、難しいところでもありますが。しかしフィオーレの「隙間」は、神とか悪魔とか世界とか、そういうものとは少し違うもっとパーソナルなところにありそうですね。
どちらにせよ、このままでは埒があかない……どうする落とし神!?
当然のことながら、フィオーレを勾留した桂馬くんに突っかかってくるノーラ。桂馬くんはその手柄を対価に情報の隠蔽を依頼します。その際、いつもの必殺技「きゅうに りりしくなる」を発動していた桂馬くんでしたが、珍しくノーラは頬が赤くならないですね。ちょっと安心!ノーラさんはこれからもこのままでいて!
時間がない桂馬くんは、その場をハクアに任せて図書館へ。もちろん栞の攻略のためですが、そこへ行くとおや。予想外の方がいましたね。
月夜の人形(ルビは「マブダチ」)こと、ルナですね。まあ人形だけですし、スルーするかな……と思ったら、桂馬くんはルナを図書館の外に隠します。
「後でルナがいなくて困ってる所に届けて、きっかけ作りだ」
相変わらず用意周到だなぁおい!まさに策士。
その後、図書館を探索していると。
ありましたありました、例の栞の小説ですね!
前回登場したときは、読者を不思議の国に誘ってくれたこの小説ですが……今回もそのカオスさは常識を逸脱しています。設定自体は探せばどこにでもありそうな設定なんですが、それにしてもミックスの仕方が悪い!詰め込みすぎな上に、ちょっとセンスが悪すぎやしないかい!?と思わざるをえないスーパーハイクオリティとなっています。
でもこの小説、栞の頭の中にそっくりと言えばそっくりだと思うんですよ。
栞も普段「頭の中で考えすぎて、うまく言葉にして搾り出せない」状態で日々の生活を過ごしていました。今も大体そんな感じですね。ボキャブラリーが豊富で、頭の回転が速いばかりに逆に泥沼に沈んでいってしまう。……まさに栞の小説もそういう雰囲気がにじみ出てますよね。今まで溜めていた夢とか理想が、あまりにも放出されすぎてゴッチャゴチャになってる……栞がうまく地面に足をついて、一歩ずつ確実に歩けるようになる日は来るのでしょうか?どちらにせよ、小説でそうなるのは難しい……かなぁ(笑)!
結局、桂馬くんが導き出せた栞の反応はこれ。確実に栞の中のスペースを陣取り始めてますが、果たしてこれから先どうなるのでしょうか?
そして、今回の最後。
栞との交流を終えてひと段落ついたそのとき、突然図書館内が暗くなり始めます。不審に思う桂馬くんの頭上に浮いているのは、なんと……?
ラブコメにとってのドライブ源って、「ドキドキ感」だと思うんですよ。あの子との距離が近くなった、遠くなった、新しい子が現れた……でも神のみはそれとは微妙に違う「ワクワク感」も加速するエンジンとして備えている気がします。今回最後にルナが登場することによって、一つの道が広がって、同時に一つの道が閉ざされる。最初にも同じようなことを言いましたが、四散していた欠片が少しずつ収束していくこの感じ……まさに「少年漫画」ですね。
神のみはフィクション要素とノンフィクション要素、ラブコメ要素とシリアス要素、萌え要素と燃え要素がひじょーにすばらしいバランスで成り立っていると思います。だからこそ色合いの違う二十人近くの女子を描くことができている。
ましてや今は再攻略ということで、それが同一線上で重なりあっています。次回、なにとなにが混ざり合ってどんな色になるのかが分からない。キャラのかわいさとか桂馬くんのかっこよさだけに支えられていないからこそ、ここまで失速せずに走っていける……ような気がしますね。