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先日放送された神のみぞ知るセカイⅡ第2話「一拳落着」の感想を。
前回、五人目の攻略相手である春日 楠と遭遇した桂馬くん。解決編となる今回は、楠の心のスキマを埋めるために奮闘します。


で、今回の感想。
……とにかく、楠がかわいい!これに尽きる話であったと思いますよ。楠は原作でも人気のあるキャラですが、アニメにすると映える!予想をして身構えてはいましたが、やっぱり破壊力はすごかったですね。
楠編は、非常に設定が際立つ展開でした。
「自分の中の軟弱な心が、別人格として顕現する」。楠編はイベントすべてにこの設定が貼りついていて、前述した楠のかわいさもこの設定あってのものだったのではないでしょうか。
楠は、典型的と言ってもいいくらいの「武士ッ子」です。漫画アニメゲームに限らず、いろいろなところで見かけるキャラですね。ISの箒とか。気が強くて不器用で、まさに正当を正面から行くツンデレキャラではないでしょうか。そして楠も、その前例からは外れません。
ただ、こういうキャラに重なりがちな印象として、「暴力女」みたいなイメージがあります。恥ずかしくて、殴る。恥ずかしくて、蹴る。裏腹な愛情表現であるはずのその行為が、結局表面的な部分でしか読み取られない。ツンデレキャラというものが世間に浸透してきた今だからこそ、ありふれた中で、そういうイメージ の塊が自然と引っ付いてきてしまうんですね。まぁ一面的な意味では、もちろん楠もその通りなんですが!桂馬くんを殺すくらいの勢いで拳を飛ばしてますしね。おそろしや。
でも、楠は……というより「楠編の楠」は、それとはひとつ違う場所にいます。
それがさっきも言った、設定。かわいいものに見とれるもうひとつの楠(いわゆる「弱主将」)が、ことあるごとに分離して出てきてしまう。おそらく何度も言われた言葉ではあると思いますが、この設定、すばらしい。

ツンキャラにおいて、デレというものはトドメの一撃です。試合の最後だけでなく、ジャブの応酬のあとの強いアッパー、みたいな。ただ、そのバランスって案外難しい。あまりにもツンツンしすぎるとただの性格の悪い女になり、すぐにデレると破壊力のないキャラになってしまう。ましてや楠は「デレるかデレないか」 なんですよ。まさに一撃必殺、勝つか負けるか。楠が極端にデレてしまうことって、それすなわち攻略の終わりを意味してしまうんですね。楠に限らず、世のツンデレキャラはみんなそうなんですが。中でも武士ッ子っていうのはハードルが高い。
しかし、楠編は最後の一撃を取っておきながら超強力なジャブを放てる。それこそ、弱主将の顕現があるからです。
「デレデレなんかできない」という見栄を矛盾なくはって、エンディングを先延ばししつつ、弱主将がしっかりとデレる。エンディングにはたどり着かないけれど、ガラス越しでははっきりと見えてる。これって実際は、神のみという作品では基本的になしえない「彼氏彼女の関係」に、なってるんですね。だからデート回 もできる。ツンデレキャラでありながら!
神のみにおけるツンキャラって、デレたら基本的に終わりなんですよ。そこがエンディング(あるいは、一歩手前)ですから。でも楠は途中経過でそれができる。楠編は本当にハイブリッドなストーリーですねぇ。
あとは単純に、かわいさが補正されますよね。楠が怒りつつ弱主将が後ろでデレる。もはやギャグに近いシーンですが、この拍子抜けな感じはすごくいいですよね!世の中の強気なキャラがみんなこうならいいのになぁ。今回の楠とまったく同じ設定でキャラ三人くらい出せば、それだけで新しいアニメを一本作れる気がし ますよ!それくらいナイスな設定でしたわ、今回。


そして、楠編は神のみの中でもかなり異質な攻略です。
神のみの攻略において、最終目標はあくまでも「恋に落とすこと」ですよ。事実はどうあれ、桂馬くんはそれを根底にしいてやっています。ただ、楠編の場合はそれが通用しない。今回アニメで見て再確認しましたが、やっぱり楠編は恋に落とすことが最終的な目標ではないんですよ。
……というより、「恋に落ちましょう」みたいなノリでやっているからこそ、そこが本質にこない。ヒロインの目的と「恋愛」が同じ一直線上にあるからこそ、その最終目標が変わってきてます。
楠は、かなり早いときからすでに落ちています。そして、桂馬くんもそれを知ってる。みなみ編のときのように「それからどうするか」の問題なんですよね。それが楠の場合は、恋に落ちるということのひとつ奥にある。
楠編において、桂馬くんの立場というのはすごく曖昧なところにあります。大切な誰かというわけでもなければ、自分の世界を揺さぶってくるようなビッグバン的な存在でもない。自分の考えでは楠にとっての桂馬くんって、おそらく「タチの悪いネコ」みたいなものなんじゃないかなぁと。口を利いて、勝手に自分の領域 に入って、そしてすごくかわいい。すごくタチが悪い。
楠を攻略するにあたって、桂馬くんは助言者みたいな存在でしたね。原因と諸悪と助言を一人で行う桂馬くんもかなりの兼一っぷりを見せていますが、そこを見誤らなかった桂馬くんはすごいなぁと。
結局、楠の相手は楠なんですよ。
そして、戦うときも一人でなけらばいけない。美生と違って、手をとって「一緒に行きましょう」みたいにはできない。楠がやっているのは弱さからの逃避ではなくて、弱さと対峙する覚悟の調節ですから。ほかのキャラと比べるとかなり前のめりな悩みではありますね……さすが主将!

最後には自分と戦わなければいけない、っていうのは、かのん編と似てるところもありますよね。手を取り合うことはできない。助言して促すことしかできない。ただ、色合いはかなり違った感じになっています。
前述した「強さを追い求めてのスキマ」を持っている主将に対して、かのんはそれと対極した存在です。かのんはただただ怯えている。人気のなかった昔に怯え、未来に投影してしまって動けなくなっている。どうにかして動きたい!と思う主将とは、まったく持って別の存在ですよ。こうしてみると、かのんと栞も楠と比べると同じ領域に入るのかもしれませんね。
先週の感想でも言った「楠編=最初は万能説」を、ここでもより肯定することとなります。
一期を見た方には分かると思いますが、かのん編と栞編は非常に重い話となっております。トラウマだったりコンプレックスだったりが一緒くたにヒロインの心を蝕んでいく。栞編は特にそういう描写がすさまじかったですね。最後にはそれもすべてはけるんですが、画面に食い入ってしまうような自己否定の嵐ですよ。重い。
ただ、楠編は違いました。最初から最後まで溢れるコメディー要素。まさにラブコメ、というドギマギ感。見ていてハラハラする前者の二人と比べて、楠編はなんと幸せそうなこと。

時間をかけて再構築すれば、楠編も彼女の過去と自信を混ぜ込んで壮大な戦いの話にすることも可能でしたよ。でも、今回アニメではそうしなかった。原作の通りのテンポを表現して、にやにやしながら終わることの出来るエンドでした。個人的にはこれがすばらしかったかなーと!楠編は神のみにしてはかなりらぶらぶーしてる話ですから、それを色濃くやってくれたのはすごくうれしかったですね。始終にやにやしながら見れる……これ、重要ですよ!
そういう観点から見ても、楠編はかなり完成度の高いストーリーだったと思います。一期の印象では、神のみの女子攻略って密度の高いスープをゆっくりゆっくりかき混ぜていくような印象だったんですが。今回はすいすいと飲めていけてよかったですね!うーん、やっぱり楠編はトップバッターをかざるべき話だ!

次回予告!
FLAG 3.0「地区長、来たる」
突如現れた、第二の悪魔・ハクア!
エルシィの同級生で駆け魂隊、しかもこの辺りの地区長をまかされている、とっても優秀な悪魔らしい。
偶然の再会にはしゃぐエルシィを他所にゲームに忙しい桂馬だが、
駆け魂狩りの話になるとハクアの表情が急変…。そんなときドクロウから緊急指令が!
ついに語られる駆け魂の真実とは…!?(アニメ公式サイトより)
……というわけで、 アニメ「神のみⅡ」、その始まりを告げる楠編でした。次回からは、さらにめまぐるしく事態が遷移していく……のか?

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