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管理人:とれふる
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TINAMI
インタビューズ
神のみぞ知るセカイを人生の主軸、少年サンデーとアニメを人生の原動力としている人。
絵やSSもたまに書きますが、これは人生の潤滑油です。つまり、よくスベる。
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神vs聖職者、その火蓋が切って落とされる……アニメ神のみぞ知るセカイⅡ、第8話「2年B組長瀬先生」の感想を。
今回から、アニメ神のみにおける最後の攻略対象者・教育実習生の長瀬 純が登場しました。いやー、まさに「満を持して」の出番でしたね!
ヒロイン初登場のアニメ回の感想として、いつもそのキャラの「アニメ版感想」から書き始めているんですが、長瀬先生はアニメになると映えますねえ。
個人的な印象としては、長瀬先生って固まったイメージがないんですよ。美生や栞、楠なんかは、ある種テンプレートにはまりやすいキャラクターなんですが。長瀬先生は、教育実習生のお姉さんキャラという情報しかなくて、やっぱりアニメになるときに気になったのは「果てさて、どういう声になるんですかい?」というところでした。そして今回、長瀬先生の声として出会ったのが、豊崎愛生さんでした。
自分はあまりアニメに詳しくないんですが、やっぱり豊崎さんというと「けいおん!」の唯のイメージが強くて、やっぱり他の原作既読の方々と同じように、それで長瀬純という人間を固められるかどうかとは思っていました。教育実習生やお姉さんキャラなんていう超漠然としたイメージではなく、長瀬先生というテンプレートが完成してくれるかどうか。ま、心配というよりもわくわく感の方が強かったですけど。
今回、アニメになってより顕著になっていましたが、やっぱり長瀬先生ってかわいい人なんですよ。かわいいキャラじゃなくて、かわいい人。作中でも色々な生徒から興味や好意を向けられていた長瀬先生でしたが、それに納得がいくような、誰にでも好かれるような性格をしています。優しいし、気も利かせてくれますしね。あとは、21歳、立場も年齢も年上の人なのに……あのどこかに漂う無防備さというか。いや、これは包容力と呼ぶべきなのかな。長瀬先生は先生に向いてますよね、なんて無責任に言えますが。
そして、あのやる気。屈折した環境がない限り「熱心な姿」というものは、基本的に人に嫌われたりはしないものです。ましてやそれが教育実習生なら、そこに青春の欠片があるというものですよ。自分の高校生時代にも、長瀬先生みたいな教育実習生が来てくれたらよかったのに!
9話のAパートは、全編長瀬先生目線で物語が描かれています。原作でその話があったときは「長瀬編0.5話」といった感じで原作者からも解説されていましたが、桂馬くんの日常をうまく裏面から描けていますね……なんという問題児。「心のスキマ」を暴くことがメインとなる神のみにおいて、ヒロイン目線の物語というものはあまり描かれないものなんですが、長瀬先生はバッチリでしたね!主人公が読者とシンクロして、一歩前を歩きながら牽引していくというのが神のみの大きな流れですが、スパンの長い長瀬編はそれに背いた構成となっています。かのん編のときもそういう描写加筆がありましたが、アニメ的にはウケが良さそうですね。細かいこと言うより、長瀬先生かわいいーと言ったほうが断然分かりやすいですが。
そんな長瀬先生に、豊崎さんの声は予想以上にはまり込んでいました。これは自分でもびっくり。神のみのキャスティングにまた文句を言えなくなってしまった……アニメを見てみて、自分が原作の長瀬編の読み込みが甘かったことをちょっと知ってしまったんですが。それと並行して「長瀬純」という人間の本質というか、キャラ性みたいなものを掘り出された気がします。露骨に言いますが、長瀬先生は自分が思っていた以上に「アホ(!)」なのかもしれませんね。いやいや、バカにしてるわけじゃなくて、熱気が空回りしているその状況がかわいかったですわ。どうも長瀬先生は攻略後半のイメージが強いですが、前半つまり8話の長瀬先生も、長瀬先生ですから。桂馬くんにおせっかいで余計なお世話以外の何者でもないことをし続ける長瀬先生は、前述したような「誰にでも好かれる」タイプだと思うんですよ。豊崎さんの包み込むような柔らかいボイスは、そんな長瀬先生の魅力を見事に増長していた気がしました!豊崎長瀬、お見事。
ま。
「熱心」
「気にかけてくれる」
「優しい」
こんな感じに羅列すると、その人がまるで完璧超人みたいな感じですが……今回のストーリー中で、彼女、長瀬先生の内側に駆け魂は入り込みます。9話では何か間違ったこともしていなければ、極端に歪んだ世界に住んでいるわけでもありません。しかし、長瀬先生が桂馬くんを引きとめたことは桂馬くんにとって「迷惑」であり、そこに間違いというものは存在していません。だからこそ、よりタチが悪いのかもしれません……ちひろ編よりもずっと。昼休み、一人でゲームをしている桂馬くんを長瀬先生はかわいそうに感じていましたが、桂馬くんにとってそれは「迷惑」でしかありません。それでも光の当たるところへ出すことが教師、もとい「聖職者」だとすれば、そのとき人はどうすればいいのか。次回の10話では、その辺りが少しずつ明らかになっていくことでしょう。ってもう10話か。
長瀬先生目線、ということで、今回は桂馬くんの素行の悪さ(?)も目立っていました。プールで泳ぎながらゲームとかね……器用というかなんというか!でも、彼は器用なんでしょうね。器用な人がみんな素行が正しくて、正しいことをやっているとは限らなくてですね……一芸に秀でた人間というものは、無意識のうちにどこかがひねくれていたりするものです。それにしてもひねくれすぎですが!教育実習生が来たというのに、完全に視界を遮ってバーチャルPFPをやている桂馬くんは、もう尊敬に値するレベルではないでしょうか。しかもそのまま二台並列でゲーム開始したり。秀ですぎでもありますな。
「ゲームやってても誰にも迷惑かけない」と桂馬くんは言いますが、確かにその通りなのかもしれませんね。桂馬くんは「接触しないことが一番の平穏」ということが分かっている人ですから。要素を排除しようとするのは、頭の堅い人がやることですよ。テストで100点取ってればいいですよね?という桂馬くんの思考もまさにそんな感じですよ。一人で昼休みにゲームをしているのも同じことで、ある意味効率的な生き方をしているのかもしれませんね。やりたいことやるのが一番の幸せなんですよ。そしてそれは、長瀬先生もきっと分かっていることで……ただ、彼女は戦うことを選んだみたいですが。
長瀬編は、楠ハクアちひろとも違う、戦いのお話です。ちひろ編では、ちひろと共に「一歩の歩み出し方」を模索していった桂馬くんでしたが、長瀬編ではそれよりももっと進んだ場所で戦いが繰り広げられます。歩み出し方は分かった。だとすれば、その踏み出した足をうまく着地させるにはどうしたらいいの?そして、どうして同じ歩幅で歩くことは叶わないの?長瀬先生はすごく強い人で、他人のために一歩を踏み出すことができる人です。でも教師は自分が踏み出すだけでなく、生徒を連れて行かなければならない。次回、誰よりも早く一歩を踏み出した長瀬先生は「後ろを振り向き」ます。そしてそのとき、カーンとゴングは鳴るのです……。
次回予告!
FLAG 10.0「スクール☆ウォーズ」
今日も生徒たちの期待に応えようと張り切る純。生徒たちの間でも大人気となった彼女だが、
既に駆け魂に取り憑かれてしまっていた。それに気付いた桂馬は純の攻略を開始するが、
彼女は自らが理想の教師像であるべく、教え子としてしか桂馬と打ち解けない。
教師と教え子という関係を抜け出すため、桂馬は純の先輩であるらしい二階堂に近づくが…。
アニメ神のみも残り3話……最終回までウォーズしっぱなし、がんばれ神さま。